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ドイツぬいぐるみメーカーSteiffについて

Steiff(シュタイフ社)について

テディベアの生みの親と言われるドイツの高級ぬいぐるみSteiff。

テディベアだけでなくさまざまな動物のぬいぐるみを世に送り出す老舗メーカーで、そのヴィンテージアイテムは当店でも大人気。

今回はそのシュタイフについてのお話です。

創業者マルガレーテ

シュタイフ社の創業者マルガレーテ・シュタイフが誕生したのは1847年。

一歳半で患った小児麻痺の後遺症で車椅子生活を余儀なくされます。

手足に障害が残るマルガレーテでしたがご両親は姉2人と分け隔てることなく育て、自立した生活が送れるようにと姉妹と同じ洋裁学校へ通わせました。

そこで才能を開花させたマルガレーテは姉たちと共に洋裁店を始め、仕立て屋として成功します。

そんな1893年のある日、趣味で作り身内に評判だったフェルトでできた小さな象のぬいぐるみ(針刺し)をお店に置いたところ瞬く間に大ヒット。

ぬいぐるみを手に喜ぶ子どもたちの姿を見てマルガレーテはぬいぐるみ専門店への転換を決意します。

世界初テディベアの誕生

1897年から会社を手伝っていた甥のリチャードはアートスクールの学生で、シュトゥットガルトの動物園に足繁く通い、商品開発のため動物たちのスケッチを多数残しました。

とりわけ茶色いクマへの思い入れが強く、見たままのリアルなクマのぬいぐるみを作りたいという思いを募らせます。

それまで子どもたちのおもちゃといえば、冷たく硬い陶器の人形やブリキ玩具でした。抱きかかえて遊べる友達のような存在を、とリチャードは考えたのです。

そして1902年、55PBと名付けられた第一号作品が完成します。

55はサイズ、PはPlusch(ぬいぐるみ)、BはBeweglich(可動式)を表したもので、従来のぬいぐるみと異なり手足や頭を動かすことができる画期的なものでした。

商品として初めて出品した1903年のライプツィヒの見本市では当初まったく売れることがなかったようです。

諦めたリチャードが店じまいを始めたその時、ニューヨークから来たバイヤー、ハーマン・バーグの目に留まります。

ひと目で気に入ったハーマンはその場で100体を購入し更に3000体を追加注文します。

アメリカではセオドア・ルーズベルト大統領の逸話にちなんだキャラクターに使用されるなどし大人気となりました(テディとはセオドアの愛称)。

ベストセラーとなったテディベアですが、マルガレーテとリチャードにとってはまだまだ満足のいく出来ではなかったようで、その後も動物園に通い続け研究を重ねます。

そして1年後の1904年、改良素材を使用した見た目も若い後継ベア35PBを発売。

同年アメリカ・セントルイス万国博覧会での販売数は12000体を超え見事グランプリを獲得、シュタイフテディベアの人気は不動のものとなりました。

幻の世界最古のテディベア

さて世界最古のテディベア55PBですが、現存するのはドイツGiengen(ギーンゲン)にあるテディベア博物館所蔵のレプリカのみ。

ハーマンは確かに100体を購入しアメリカに持ち帰ったはずで、その後の3000体の追加注文分も確かに製作されました。

取引書類や製作図に型紙などすべて残されているのに対しオリジナル本体が一体も残っていないのです。不思議ですよね。

この疑問に対しシュタイフ誕生50周年記念の際(1953年)に「輸送船が難破して海の藻屑と消えたのだろう」という説が明かされました。

とはいえ、この時点ですでに50年も経っており難破説も眉唾もの。

実際のところ55PBは手足を糸で繋いだものでかなり華奢な作りだったようです。

そのため長く保たなかったのだろうというのがおおよその見解だそう。

世界最古のテディベアは本当に一体も残っていないのでしょうか? どこかの家庭の倉庫や屋根裏にひっそりと眠っていたり…?

幻の55PB、発見された暁にはとてつもなく高額な値がつくことは間違いなさそうです。

トレードマーク 「ボタン・イン・イヤー」

 

ボタン・イン・イヤー

テディベアをはじめとするシュタイフの動物たちは、デザインから素材・品質におけるすべてにこだわり、職人たちの手によって一体ずつ丁寧に作られたもの。

他社製品と区別するため1904年に「ボタン・イン・イヤー」と呼ばれる商標を登録しました。以来シュタイフの動物たちの左耳にはボタンが打ち付けられ、その後タグが共に取り付けられるように。

ちなみにこの「ボタン・イン・イヤー」は世界一古い商標なんだそう。

1904年から1905年にかけて取り付けられた初期のボタンには、シュタイフの原点といえるゾウが描かれていましたが、その後Steiffのロゴに変更されました。

時代により書体が違っていたりするのもまたコレクター魂をくすぐるのではないでしょうか。

こだわりの動物たち

 

Jolly Jocko Monkey

2度の大戦中には安価な代替素材の使用を強いられたり、素材・人員不足による工場休止などの苦境に追い込まれたシュタイフですが、1946年には10種のぬいぐるみの製造を再開。

その後現在に至るまで、身近な動物から異国情緒あふれる動物まで多種類のぬいぐるみを生み出してきました。

いずれの動物たちも高品質な素材を使用しているので耐久性にも優れています。

VINTAGEシュタイフ 瞳がつぶらな小鳥のぬいぐるみ

当店で扱うぬいぐるみたちもヴィンテージとは思えない丈夫な作りで、この先もまだまだ世代を超えて引き継がれていくことでしょう。

シュタイフの製品は手作りのため同じ表情のものは2つとないと言われており、そのあたりもまたコレクションしたくなる理由なのかも知れません。

レトロSteiffぬいぐるみ-カエルのポンポン

当店では引き続き、比較的メジャーなものからレアな掘り出し物まで、さまざまなヴィンテージSteiffアイテムを紹介していきます。どうぞお見逃しなく!

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